吐きそうになった経験(5)何回かKMからの催促の電話があったが,Rからは「熟成中」の返事しか返ってこない日々が続いた.数ヶ月が経って,Rからの連絡があり,KMに電話をした.直接ではなく,用件を伝えると,KMは待ちわびたのか「おうおう」電話の向こうから弾んだ声が聞こえた.
 数日後,KMと赤茶けた滑走路に降り立ったのは夕方になっていた. またも痩せぎすの狐顔の男と小柄な13-4歳の頬骨の少し張った少女をつれていた.少女はKMに甘えるような目で,連れられていた.手配した車で一緒にいくと,街中から少し外れた郊外の大きな屋敷に到着した.屋敷は4方数メートルの高い壁に囲まれ,入り口には警備員がいた.中に入っていくと 屋敷の中には芝生と花が植えられ,パラソルと木陰を作る木々があり,小さなプールもあった.Rはくだけた服装だが高価そうなシャツをで,笑いながら迎えてくれた.隣には2人の黒髪の美少女,後ろには大柄な男がいた.Rの笑いの中は,鋭い眼光もあり,小心な私には威圧感すら感じた.到着の夜は,宴会が始まった.しばらくの歓談,酒盛りと続き,やや薄暗くなった会場の中心に白いシーツがかけられた円形の舞台が持ち込まれた.舞台にはR氏の隣にいた黒髪の美少女,その美少女に顔立ちの似てやや年長とと思える男の子,そしてその美少女に顔立た10歳前後と思える年少の少女がいた.
R氏は3人は兄妹だといって,笑みを湛えながら周囲を見渡してから,開始の合図をした.すると2人の姉妹が兄の左右に跪き,姉が兄に甘えるようにキスをはじめ妹は兄の腹部を小さい手で撫でながら,足にキスをはじめた.私は,これから始まることを想像し,深く酒に酔いながらも,吐きそうな予感がした.
しかし,自分の下腹部が鉄のように硬くなっているのも感じた.兄の足を良く見ると,赤い点のようなあとがあった.直径1センチにも満たない小さな赤い点だった.さらによく見るとその赤い点は,黒い点もあり,1箇所ではなく,美少年の身体の10数箇所かについていた.私はR氏にその点はなにか?と聞くと「XXさん.牛を飼っているとき 牛が言うことを聞かないと殺しますか?誰も殺しません.タイでは家族をとても大切にします.2人の姉妹が言うことを聞かないときは兄が罰を受けます.兄も商品です.外に見える罰はありません.小さい穴で竹の串で罰を受けます.2人が素直なら家族が幸せになります.」とだけ言って笑いながら,手に持った箸をぐるぐる回す仕草を示した. めまいがした.2人の姉妹が言うことを聞かなければ,2人の目の前で兄が想像を絶する拷問を受ける.これは.究極の調教方法だが,あまりにも酷い方法.