ぺた……、再び私の指はそこに不時着した。今度はしばらくの間である。なんとなくその小さな膨ら
みをなでるように指を動かす。あまりの滑らかな感触に、その時私は我を忘れてなでていた。まるでそ
うすることで御利益か何かがあったりするとか、あるいはそれが愛くるしいペットであるかのように執
拗になでたのである。きっと私の口からよだれとかが垂れていてもおかしくないほどの至極の感触だっ
た。「どうどう?」と言う声でいくらか我にかえったが、その指と視線は止まらない。「ねえ、どうな
の?」
「やばいよ、ミサキ」
「えー、どうやばいの? ねえ」
「触る?」、私がそう聞くとミサキは照れ臭そうに頷いた。結局ミサキも触りたかったのである。
 ミサキは私よりももっと大胆だった。私がパンツを押さえる役にまわると、ミサキはマサルの隣に座
り、おもむろにそれを摘まみだしたのだ。その時、鼻から抜けるような「うっ」という声が微かに聞こ
え、マサルの腰のあたりがほんのわずかではあるが横に動いたのである。ダメだ……、ばれた。その晩
最高の心臓の高鳴りである。一瞬ミサキをおいてでも部屋から飛び出そうと、本気でそう思った。しか
し、すぐにまたさっきより強い寝息を立て眠り始めたのである。あの睡眠安定剤はかなり効いているぞ
……、だってさすがに今のだったら普通は起きるはずだよ。私はなんだか自身が湧いてきた。
「そっとだよ、ミサキ」
「うん」、ミサキも今のにはさすがにびっくりしたのか、もう一度手を下ろす時はかなり慎重だった。
しかし、再びマサルのそれを摘まむと上へ向けたりし始めた。「やはっ、おもしろい」、チラッとこち
らを振り向きそう言うとまた視線を落とす。ミサキは結局のところ大胆なのだ。それは逆に考えれば純
粋ゆえに大胆になれるのかもしれない。どれだけ男の子のそこが敏感なのかをまだ理解していないだろ
うし、マサルのそれがどんなにかわいいのかも、私ほどには分からないだろう。あれを飲ませたのは正
解だった。