僕は、20歳の大学生だ。170cmで57kgという、女の子よりも貧弱な身体をしている。
昔から、いくら食べても太れなくて、こんな感じのまま大学生になった。

性格も内向的で、彼女も一度も出来たことがない。このまま、一生童貞のまま終わるのかな? と思っていたとき、奇跡的に彼女が出来た。

彼女の真央は、同じ大学の1年後輩で、偶然バイトが同じだった。真央は、美人という感じでも、可愛いという感じでもなく、普通のルックスだ。でも、笑顔が凄く可愛くて、リスみたいだ。愛嬌もあるし、僕にはもったいないくらいの彼女だと持っている。

真央も内向的な女の子で、読書とか映画が好きだ。本屋さんに行ったり、映画に行ったりしてデートしている。

始めて映画に誘ったとき、手も声も震えた。でも、真央も同じくらい震えていた。

そして、3回目のデートの時、勇気を持って手を繋いだ。
『あっくん、私たち、付き合ってるって思っていいの……かな?』
手を繋ぎながら公園を歩き、顔を耳まで赤くしながら真央が言った。
僕は、自分の身に起きた奇跡が信じられなかった。
そして始まった、彼女のいる毎日。何もかもが新鮮で、幸せな日々だった。

僕はデートをするたびに、キスしたい……そう思ったが、どうしても勇気が持てなかった。

『あっくん、私なんかと付き合ってくれて、本当にありがとう……好きです……』
こんな事を言ってくれる真央に、いつも泣きそうになる。いつまでもいつまでも、大切にしたいと思っていた。


そして3ヶ月ほど経ち、真央の家に行くことになった。一緒に映画を見るという流れだったのだけど、僕は死ぬほど緊張していたし、もしかして……キスできるかも……そんな風に思っていた。それ以上もあるかも! と、心が弾むのを抑えきれないくらいだった。

一緒に学校を出て、手を繋ぎながら歩く。いつもと同じだが、今日は上手く話が出来ない。それは真央も同じみたいで、妙に無口なまま家まで歩いた。

真央の家は3階建てのマンションだ。マンションと言っても、結構古く、賃貸仕様なのでアパートに毛が生えたみたいなモノかもしれない。
オートロックもないので、そのまま2階の真央の部屋に入った。

初めて入った女の子の部屋は、良い匂いがした。カーテンとかベッドのシーツとかも可愛らしくて、それだけで正直勃起してしまった……。

『い、今、紅茶でも入れるね』
ガチガチに緊張した真央の声。
「あ、ありがとう、良い部屋だね」
僕も、それ以上に緊張した声で言う。

『あ、ごめん! 紅茶切れてた! 買ってくる!』
慌てて言う真央。
「いや、いいよ、水でいいしw」
こんな風に言ったけど、
『ダメだよ、クッキー作ったから、紅茶がないと……待ってて、すぐそこにコンビニあるから!』
そう言って、部屋を出る真央。クッキーを作ってくれた事に感激しながら、キョロキョロしてしまう僕。
さっきから、ドキドキしっぱなしだ。

しばらくドキドキしながら待っていると、ガチャガチャッとドアのカギが開いた。
僕は、玄関まで出迎えに行くと、真央が入ってきた。と同時に、男が押し入ってきた。
30~40歳くらいの男は、黙って真央を押しながら部屋に入ってくると、僕を見て驚いた顔になった。でも、僕はそれ以上に驚いていた。

小さく悲鳴を上げる真央。

「声出したら、殺すぞ!」
男が野太い声でそう言うと、僕は震え上がってしまった。ケンカなんかも一度もしたことがなく、親も含めて誰にも殴られたことがない僕は、パニックで震えてしまった。
それは真央も同じみたいで、真っ青な顔で震えている。

すると、いきなり殴られた。頬に、ガンッと強いショックを受けて、一瞬何が起きたのかすら理解できなかった。しばらくして、痛みが襲ってくる。そして、目頭も熱くなる。

恐怖で何も言えない僕……男はドアのカギをかけ、キーチェーンもした後、僕を部屋に連れて行き、椅子に座らせると後ろ手に縛りあげた。
それだけではなく、ガムテープを取り出すと、僕の口を何重にもグルグル巻きにしてしゃべれない状態にした。一瞬、窒息の恐怖でパニックになったが、鼻は覆われていなかったので、呼吸が出来た。
こんな風に、ドラマや映画みたいに縛られることがあるなんて、想像もしたことがない。

僕は、ただただ怖くて夢なら覚めてくれと願い続けた。

「ねぇ、なんて名前なの?」
男が真央に聞く。真央はビックリした顔で、なんと言ったらいいのか、わからないようだった。
すると、いきなり鼻に衝撃を受けた。鼻の奥の方で、何かがスパークしたみたいな感じで、涙があふれる。
やっと僕は殴られたことに気がついた。

「名前は?」
人を殴ったのに、驚くほど冷静な声で言う男。僕は、初めて死の恐怖を感じた。

『真央です……ゴメンなさい、もう叩かないで下さい……』
泣き声で言う真央。僕と同じで、本当に、心底恐怖を感じているのだと思う。
「真央ちゃんか、なんか、クルクル回りそうな名前だなw」
男は、ニヤニヤしながら言う。最初意味がわからなかったが、フィギュアスケートだと気がついた。この状況でふざけたことを言うなんて、信じられない。

「よし、服脱げよ」
男が、恐れていたことを言う。
すると、すぐに真央がボタンを外し始めた。震える手で、ブラウスのボタンに指をかけるが、震えすぎて外せない。僕は、無駄だとわかっていながらも、”やめてくれ!”と、叫び続けた。ガムテープで、声にもならないが、必死で男に向かって言った。

真央だけは許して欲しい……僕は殴られても、お金を取られても良いから、真央だけは……そんな事を言いたいのに、一言もしゃべれない。

「ほら、早くしろよ」
男は、また僕を殴った。鼻がズキズキと痛くて、涙も止まらないし、鼻水? 鼻血? よくわからないが、出続けている感じだ。
僕が殴られるたびに、小さな悲鳴を上げる真央。真央の恐怖を思うと、本当に可愛そうになってくる。僕は、何とかして逃れないと……真央を助けないと……そんな思いでいっぱいだ。

『ごめんなさいぃっ! す、すぐ脱ぎます! お願い、ぶたないでぇ!』
真央が泣きながら言う。僕は、突然超能力に目覚めて真央を助けられないかとか、偶然誰か訪ねてこないかとか、そんな事を必死で考えていた。

男は、ただニヤニヤしながら見ている。本当に怖い。殺される……もう、夢なら覚めて欲しい……。

真央は、必死でボタンを外そうとする。多分、モタモタすると僕が殴られてしまうからだと思う。

すると、男がいきなり真央のブラウスを引き裂いた。ブチブチブチッ! と、ボタンがはじけ飛び、真央のブラが見えた。想像以上に谷間が大きいのが見えたが、見ちゃいけないと思い、目をそらした。

『イヤァッ!』
真央の叫び声と同時に、また鼻に強烈な痛みが走った。

「ほら、真央ちゃんが声出すからw 鼻、かんでやれ。窒息するぞw」
男が指示すると、真央が僕の鼻をティッシュでぬぐってくれる。血で染まるティッシュを見て、僕は倒れそうだった。でも、真央が僕の目を見つめる。恐怖で青ざめているが、僕を励ますような目をしていた。

すると、男がいきなり真央の胸を後ろから揉み始めた。僕は、とても見ていられなかった。僕の大切な恋人が、見たこともない男に胸を揉まれるなんて、受け入れられるはずもなく、固く目を閉じた。目を閉じても、状況は何も変わらないとわかっていても、目を閉じ続けた。

「へぇ、デカいね。何カップ?」
男が、真央に聞く。

『ディ、Dカップです……』
真央が、僕の鼻血を拭きながら答える。声が震えていて、痛々しくて聞いていられない。

「へぇ、彼氏に揉まれてデカくなったの?」
男がそんな事を聞く。僕は、当然揉んだことなどない。
『ち、違います……』
真央が小さな声で答える。

「なんで? 彼氏に揉んでもらってるんだろ? あ、もともとデカかったって事かw」
男は、下品な言い方で聞いてくる。本当に、底辺中の底辺の男だと思う。憎いし、殺してやりたいとさえ思うが、身動き一つ出来ない僕……。
『……揉んでもらったこと……ないです……』
さっきより小さな声で言う真央。
「ハァ? なんで?」
男が不思議そうに、そしてイラッとした感じで聞く。

『ごめんなさい! ま、まだ付き合い始めたばかりだから……です』
真央は、男の口調に怯えながら言う。

「なに、まだやってないの?」
男は馬鹿にしたような口調で聞く。
『な、なにをですか?』
真央が聞き返すと、いきなり男が僕を蹴った。僕は鈍い痛みに、思わず目を開けて、また恐怖を覚えた。きっと、男にしてみれば、軽く殴ったり蹴ったりしているだけだと思う。でも、生まれて初めて味わう暴力の恐怖は、僕の心を完全に支配していた。

『ごめんなさい、ごめんなさい! もう、許して下さい……』
真央は、パニックで謝り続ける。

「まだセックスしてねーの? そいつとw」
男は、楽しそうに言う。

『はい、してないです』
真央は、すぐに素直に答える。

「なんで?」
『そ、それは』
真央は、言葉に詰まる。
すると、男が僕を殴ろうとする。思わず目をつぶってしまう僕。本当に、怖くて仕方ない。
『結婚するまではダメだからです!』
真央は、叫ぶように言った。

「マジw 処女なの?」
男は、本当に下品な顔で笑いながら言う。
「キスは? それくらいあんだろ?」
そして、続けてそんな事も聞く。
『な、ないです、まだ一回もないです!』
真央が必死で言う。

すると、男がいきなり真央にキスをした。僕は、信じられなかった。夢であって欲しい、こんなのは間違いだ! もう、絶望で倒れそうだ。
『んんーっ!』
真央は、必死で逃げようとしている。
でも、男が荒々しく両手で真央の頭を掴んでキスを続ける。チラチラと、男の舌が見え隠れする。真央は、必死で唇を閉じているみたいだ……。

すると男が、キスを止めて僕を軽く蹴った。
「わりーな、ファーストキスもらっといたぜw」
蹴られた恐怖と、男の言葉に、僕はうつむいてしまう。そして、現実から逃げるように目を閉じた。

クチャ、クチョ、と言う感じの音が聞こえてくる。僕は、気を失いたいと思ってしまった。すぐ横で、男にキスをされる真央……僕もまだしていないのに……。

すると、バチンと音がして、
『ひぃっ! ゴメンなさい! ぶたないで! 許して下さい!』
と、泣き叫ぶ真央の声がした。慌てて目を開けると、頬を抑えて泣いている真央が見えた。殴られた? 僕は、怒りで身体が熱くなった。でも、何も出来ない……。

「ほら、ちゃんと見てねーと、また真央ちゃん撫でるぞw」
男は僕にそんな事を言った後、すぐにまた真央とキスを始めた。
無抵抗の真央に、好き放題キスをする男。舌を入れたり、鼻まで舐めたりする。
僕はさっき感じた怒りも消えて、絶望感しか感じていなかった。真央の唇……おかしくなりそうだ……。

「ほら、舌出してみろ」
男が命令する。
『は、はい……』
真央は、震える声で返事をすると、目一杯舌を伸ばした。身体も、その舌でさえも震えているのがわかる。
男は、わざわざ僕に見えやすいようにして、真央の舌に自分の舌を絡めていった。
無理矢理されているだけで、真央は嫌がっているのがわかっているのに、こんな風に舌を絡める姿を見て、僕は胸がざわついてしまった。真央はなにも悪くないのに……。

すると、男が真央のブラを下に引き下げた。真央の真っ白な胸があらわになる。初めて見た真央の胸は、大きくて、白くて、美しかった。
真央は、慌てて胸を隠そうとする。

「隠すと、彼氏どうなる?」
男がゆっくりした口調で、妙に優しく言う。殴られるよりも、その言い方の方が怖かった。

真央は、その言葉に怯えた顔で胸を隠すのをあきらめた。そして男は、真央を僕の真正面に立たせる。椅子に縛られている僕の目の前に、真央の胸がある感じになる。
見てはいけないと思い、目を閉じたいが、そうすると真央が殴られてしまう……僕は、目を開けて見続けた。でも、生まれて初めて見る、肉親以外の女性の生の胸。こんな状況なのに、少しだけ興奮してしまう僕がいる。自己嫌悪で、余計にみじめな気持ちになる。

男は真央の後ろに回ると、胸を揉み始めた。さっきと違い、直に生の胸を揉む男。本当に、止めて欲しかった。もう、これ以上は許して欲しい……叫びたかった。

「あーあ、彼氏にも揉ませたことないのにw」
男がそんな事を言うと、
『ゴメンなさい……あっくん、ゴメンね……ゴメンね……』
と、真央が謝る。
僕は、必死で頭を振り、謝る事なんてないと伝えようとした。

「ほら、彼氏のチンポ見て見ろよ。真央ちゃんがこんな目にあってるのに、勃起してるぜw」
男が、あざけるように言う。僕は、正直焦ってしまった。真央の胸を見て、勃起してしまっているのは事実だったからだ。
でも、真央にそんな事がバレたら……そう思い、必死で内股にしてごまかそうとした。

『そ、そんな事ないです……』
真央が、男に反論してくれた。殴られるかもしれないのに、僕のために……でも、実際は勃起している僕……申し訳なくて、消えてしまいたい。

「じゃあ、ズボン脱がせてみろよ」
男が、笑いながら言う。
『え? そ、そんなの……』
真央は、また抵抗した。
その瞬間、僕はビンタされた。鼻を殴られるのとは違う、乾いた痛みが僕を襲う。
『ごめんなさいっ! ぬ、脱がせます! だからもう……ぶたないでぇ……』
真央は、その様子を見て泣きながら言う。そして、僕のズボンのボタンを外し始めた。
僕は、なんとか勃起を収めようと、頭の中で色々なことを考えてみた。でも、目の前にちらつく、真央の胸。今は、僕のズボンを脱がそうとしているので、本当に目の前にある感じだ。
真っ白で、乳首はピンク色。そして、動くたびに複雑に揺れる胸。勃起が収まってくれない……。

僕は、脱がされるのを抵抗しようとした。でも、男の蛇みたいな目で見られているので、抵抗したらなにをされるのかわからず、素直に脱がされた。
ズボンをお尻の下まで降ろされると、
「ほらw 真央ちゃんが泣いてるのに、コイツ興奮してるぜw」
と、男がニヤけながら言う。
『そ、そんな……あっくん……』
真央は僕の股間を見ながら、ショックを受けたように言う。
僕は、恥ずかしさで顔が赤くなるのを感じた。そして、否定の意味を込めて、頭を振り続ける。

男は、ショックを受けている真央の胸を揉む。持ち上げたり、強く握ったり、その度に形を変える真央の胸。僕は、さらに勃起が強くなってしまったのを感じる。

男は、とうとう真央の乳首まで触り始めた。真央は、目を閉じて必死で耐えるような顔をしている。

『あれれ? 真央ちゃんも乳首勃起してるねw 彼氏の前でこんな事されて、興奮してるんだw たいしたもんだねぇw』
男が、驚いた口調で言う。
『ち、違います! 違うの! あっくん、違うの!』
真央が、すぐに僕に謝ってくる。
まさかと思った。こんな事をされて、興奮するなんてあり得るのだろうか? 男の言葉は嘘だと思う。

「嘘つけよw こんなにコリコリにしといて、それはないだろw 真央ちゃん意外とエッチなんだw」
男は、さらに追い打ちをかける。
『イヤァァ……違う、違うの……あっくん、ゴメンなさい……』
真央は、必死で謝ってくる。

「謝らなくてもいいだろw 彼氏も超勃起してるしw ほら、パンツ下ろしてみろよ」
男が、そんな指示をする。僕は、止めてくれと言う意味で、頭を振り続ける。今パンツを下ろされたら、言い訳のしようもない。

真央は、僕のパンツに手をかける。そして、一気に引き下ろした。
僕の完全に勃起したペニスが、真央の目の前に姿を見せる。

「な? お前ら、お似合いの変態カップルだなw 真央ちゃん、見ててみ、俺と真央ちゃんがキスすると、もっと勃起するぜw」
顔を真っ赤にしている僕の前で、そんな事を言ってキスをする男。
僕はそれを見て、どうしてかわからないが、異常なほど興奮してしまった。
そして、ペニスがピクンと反応してしまう。
「ほらねw」
男が、馬鹿にしたように笑う。
『嘘……そんな……』
真央は、信じられないようだ。

男は、今度は真央の乳首を舐め始めた。大切な恋人が、汚されていく……こんなに辛いことはないと思う。でも、僕はなぜ興奮しているのだろう?

『ン……あ……ヤァ……んっ』
必死で、耐えるような感じだった真央が、声を漏らし始めた。それは、嫌がっている声には聞こえない。

「あれれ? 気持ち良くなってる? まさか、そんなわけないよなw 彼氏の前で見ず知らずのおっさんに舐められて、感じるはずないよなw」
男は、残酷な事実を口にする。
真央は、何も言えずに身体をビクッとさせる。その瞬間に、また男がキスをした。
見間違いだと思いたいが、男の顔が近づいたとき、真央が少しあごを上げるような感じになった。まるで、キスを迎え入れるように……。

「なに自分から舌絡めてんの? 彼氏に悪いと思わないの?」
男が、なぜか説教でもするように言う。僕はその言葉を聞き、ショックを受けながらも、やっぱりと思ってしまった。

『ち、違います! 絡めてないです! あっくん、違うの! 違うの!』
真央は必死で言う。でも、言い訳しているように聞こえてしまう。

すると、男がいきなり真央のスカートの中に手を突っ込んだ。一瞬逃げようとする真央だが、思いとどまる。
「あれれー! こんなに濡れてるじゃないですかー! どうしちゃったんですかー? 彼氏の前じゃないんですかー」
男は、わざとらしい言い方をする。

『イヤっ! 違います! 違うの! あっくん、違うのぉッ!』
真央は、パニックになったように、慌てて僕に謝る。

「じゃあ、スカート脱いでパンツだけになれよ」
男が、さらに命令する。
『うぅ……はい……』
麻衣は泣きそうな声で返事をし、すぐに脱ぎ始める。

スカートを脱ぐと、ショーツと中途半端にズラされたブラだけになる。もう、僕は興奮が収まらなくなる。

「じゃあ、パンツも脱いで見せてやれよ。濡れてないんだろ? 違うんだろ?」
男が、嫌な言い方で真央を追い詰める。

真央は、さすがに動きが止まった。でも、男が僕を殴る素振りを見せると、すぐに脱ぎ始めた。真央は、ショーツも脱ぐと、それを床に置き、手でアソコを隠す。
でも、ヘアとかが見えてしまっている。

とうとう、こんな姿まで他人に見せてしまった。僕は、それなのに興奮したままだった。

男は、床に置いたショーツを手に取る。

「ほら見てみw このシミw」
僕の目の前にショーツを広げながら言う。僕は、思わず目を閉じようとした。でも、真央が殴られるかもしれないと思うと、閉じることが出来なかった。

確かに真央のショーツの股間部分は、濡れてシミになっていた。女性は、興奮すると濡れるのは知っている。でも、こんなに濡れるモノなのだろうか?
シミというレベルではないくらいに、濡れているように思える。

「ほら、アソコ広げ見せてやれよ」
男は、さらに命令する。
真央は、震える手で自分のアソコを広げ始めた。丸見えになるアソコ。へアは面積も多く、濃いめに思えた。そして、アソコのビラビラは、グロかった。本当に生まれて初めて見るので、比較の対象がないが、童貞の僕は気持ち悪いと思ってしまった。

「ほら、見てみろってw 濡れて光ってるだろ? ヒデぇなw 彼氏が縛られて鼻血出してんのに、興奮して濡れ濡れとかw」
男にそんな事を言われて、真央はうつむいて泣くばっかりだ。

『あっくん、ゴメンなさい……』
真央は、うつむいたまま謝った。でも、僕も謝る立場だと思う。

すると、いきなり男が僕の口のガムテープをはがした。髪の毛も巻き込まれ、激しい痛みが走るが、男はお構いなくバリバリはがす。
思わず痛いと声を出すと、また鼻を殴られた。

悲鳴を上げる僕と真央。
「声出したら、わかってるよね?」
男の優しい言い方に、心底怖くなり、黙って何度もうなずいた。

「なぁ、彼氏にキスしてやれよ。さすがに可哀想だわw」
男が、こんな命令をする。すると、真央はすぐに言う通りにする。もう、完全にコントロールされている感じだ。

そして、真央の唇が僕の唇に触れる瞬間、僕は目を閉じた。柔らかい唇の感触に、感動した。やっとキスが出来た……でも、男の後だ……嬉しさと悔しさが渦巻く。

「集中してキスしろよ。ファーストキスなんだろ? ちゃんと舌絡めてやれよw」
男の子の言葉に、真央が舌を入れてきた。ぎこちなく、僕の口の中に入ってくる真央の舌。僕は、夢中で舌を吸った。そして、舌を絡めた。
今日は、二人きりでこうなるはずだった。映画を見て、キスをする予定だった。

そんなことを考えていたら、いきなり真央が叫んだ。
『んンッ!! 痛いっ!! 痛いぃっ! 痛いぃっ!! 抜いてッ!』
絶叫する真央。真央の後ろには、男がいる。そして男は、下半身裸で、真央のお尻に密着している……入れられてしまった? まさか……嘘だ! 僕は、パニックになるが声も出ない。
「おら、声出すな! 彼氏ボコっちゃうぞw」
男が、真央に命令する。
『うぅ……ご、ごめんなさいぃ……痛い……いたいよぉ……』
真央は、叫ぶのは止めたが、痛い痛いと泣き続ける。
「悪いな。処女もらっちゃったよw」
男は、僕に言う。
「ぅ、あぁ……」
僕は言葉も出ず、現実を受け入れることも出来ない。真央の処女を、奪われてしまった……本当に、夢であって欲しい……でも、目が覚める気配もない。

『あっくん、ごめんね……ごめんね……うぅぅ……』
苦しそうな声で、僕に謝る真央。でも、謝られると、処女を奪われたのが現実なんだと思い知らされて、泣きそうだ。