図書館で、大学のレポートを書いている僕。友達も少ない僕は、いつも一人で寂しくそれをしていた。
でも、ふと顔を上げると、同じようにレポートを書き続けるさとみさんがいる。
相変わらず、オシャレとは縁遠い眼鏡に、毛玉の浮いたセーターを着たさとみさん。そんな野暮ったいさとみさんだけど、生まれて初めて僕に出来た彼女だ。僕はレポートを書く手が止まり、ついつい見とれてしまう。

こんな風に、図書館に行ったり、公園で散歩をしたり、映画館に行ったりするくらいの、本当に地味なデートばかりだが、僕は幸せだった。

すると、さとみさんも顔を上げた。そして、見つめていた僕の視線に気がつき、少し驚いた顔をしたあと、ニコッと微笑んでくれた。
『サボっちゃ、ダメだよ』
さとみさんは、少しはにかむように言う。そんな仕草が本当に、可愛いと思う。

僕は、慌ててレポートを書き始める。でも、レポートを書いていても、さとみさんのことばかり考えてしまう。
公園を歩いているときに、恥ずかしそうに手を繋いでくるさとみさん。緊張で、すぐに手のひらが汗でベタベタになるさとみさん。
そんなことばかり考えてしまう。

そして、ふと顔を上げると、さとみさんは僕を見つめていた。目が合うと、慌ててレポートを書き始めようとするさとみさんに、
「サボっちゃダメだよw」
と言うと、少し頬を赤くした。


『ねぇ、のぞみくん、家に来る?』
さとみさんは伏し目がちにそう言うと、みるみる顔が真っ赤になる。
僕らは、付き合い始めて1年近く経つのに、まだお互いの家に行ったことがない。図書館や公園、映画館、カフェには行くが、部屋には入ったことがないということだ。なので、必然的に処女と童貞だ。といっても、僕は受け入れる側は経験済みで、処女ではない……中学高校時代の、女として扱われていた日々……僕は結局それを受け入れ、その快感の虜になっていた……黒歴史と呼ぶには、ヘビーすぎる過去だと思う。

でも、そんな暗くて辛い過去も、さとみさんと過ごす日々が忘れさせてくれた。

僕は、さとみさんが初めて家に誘ってくれたことの意味を想像して、ドキドキし始めていた。もしかして、とうとう結ばれる? そんな期待に胸がいっぱいになる。

そして図書館を出て、二人で歩き始める。歩き始めて、しばらくは手を繋がないさとみさん。繋がないというよりは、繋げないというのが正解かもしれない。微妙に、さとみさんの手の甲が、僕の手の甲に触れる。そんな事を何度か繰り返した後、おずおずと手を繋いでくれる。僕の方から手を繋げば良いのだけど、僕も未だに緊張してしまう。
そんな心配はないとわかっているのに、繋ごうとして振りほどかれたらどうしよう……そんなことを考えてしまう僕がいる。

さとみさんの方がかなり背が高いので、手を繋いで歩いていると、何となく気恥ずかしい。もしかして、遠くから見ると、母親と子供みたいに思われていないだろうか? そんなコンプレックスめいた考えにとらわれてしまう。

『ねぇ、や、薬局に……寄らない?』
顔を真っ赤にして、ドモリながら言うさとみさん。僕は、まったく意味がわからなかった。それでも、一緒に薬局に入る。
「なに買うの?」
僕が聞いても、うつむいて何も言わないさとみさん。それでも、僕のシャツの裾を持ち、ある棚まで引っ張っていく。
鈍い僕は、その棚の前に来てやっと理解した。僕は、真っ赤になってうつむいているさとみさんの前で、棚のコンドームを手に取りレジに向かった。棚から取るとき、種類が多くて戸惑ったが、一番買いやすい地味なパッケージのものを選んだ。

生まれて初めて買うコンドーム。でも、僕はこれを使った……いや、使われたことが何度もある。一瞬よぎったそんな過去の記憶を振り払い、会計を終えた。

店の外で待っていたさとみさんと合流して、
「ゴメンなさい。気が回らなく……」
と謝った。女性にこんな事まで気を使わせるなんて、彼氏失格だと思った。
『わ、私こそ、はしたなくてゴメンなさい……』
さとみさんは、耳まで赤くして謝る。

「さとみさん、僕、ちゃんと責任取ります……」
『うん! のぞみくん、ずっと好きでいて下さい……』
さとみさんは、僕を真っ直ぐに見てそう言うと、力強く手を握ってきてくれた。

そして、さとみさんの家まで歩く間、緊張であまりしゃべれなかった。さとみさんは、いつも以上の手汗だったし、呼吸も粗めだった。

デート終わりに、家まで送ったことは何度かある。木造の、古い2階建てのアパートは、かなり年季が入っているけど、手入れは行き届いている感じだ。めぞん一刻みたいな感じで、なかなかいい感じだと思う。

そして、2階の彼女の部屋に入る。初めて入った女の子の部屋は、良い匂いがした。ぬいぐるみとか、アイドルのポスターとか、ステレオタイプの女の子の部屋ではなく、物が少なくてシンプルな部屋だった。

さとみさんの実家は、普通の会社勤めだそうだ。それほど余裕があるわけではなく、さとみさんも奨学金とか、バイトで大変みたいだ。


『お茶、入れるね……』
その微妙に震える声が、さとみさんの緊張を伝えてくる。そして、それにつられて僕も緊張する。

でも、僕はセックスは経験済みだ。キスも、数ヶ月前にさとみさんとしたが、僕はファーストキスではなかった。
でも、それは全部僕が女の子として扱われて、男にされたことだ。雅治君にファーストキスもお尻の初めても奪われた僕は、いつの間にか雅治君のことを好きになっていた。女として扱われることに、喜びを感じていた過去……僕は、ちゃんと男としてさとみさんとセックスが出来るのだろうか? そんな不安にとらわれる。


そして、その不安を振り払うように、さとみさんに抱きついた。そして、キスをした。急な動きで、いつもと違って荒々しくしてしまったキスだけど、さとみさんは目を閉じて受け入れてくれた。

さとみさんとのキスでは、一度もしたことがない、舌を差し込むキスをした。口の中に飛び込んでくる異物を、一瞬舌で押し返そうとしたさとみさんだったけど、すぐに受け入れてくれた。

僕は、雅治君に仕込まれたキスをする。一方的に、僕が舌を差し込み、動かすようなキスだ。さとみさんは、ギュッと僕に抱きついてくる。幸せだと思った。

でも、キスを続けているうちに、自分が受け身のキスをしたいと思ってしまった。雅治君に、荒々しく舌を突っ込まれて、舌を吸われ、歯ぐきまで舐められ、唾液を飲まされるようなキス……それを思いだしてしまった。あんな風に、熱烈に求められて、愛情を込めたキスをされる喜び……思い出すだけで、お尻の奥がうずいてしまう。

僕はそれを振り払うように、さとみさんをベッドに押し倒した。
『のぞみくん、電気……消して下さい……』
さとみさんが、緊張気味に言う。さとみさんは、付き合い始めて1年近く経つのに、年下の僕に敬語で話すときがある。そんな所も、可愛いと思う。


そして、電気を消してさとみさんに抱きつき、服を脱がせていく。さとみさんは、不安そうな顔で僕を見つめ続ける。
『ゴメンね、胸、小さいから……』
恥ずかしそうに言うさとみさん。さとみさんは、170cmと身長が高いのに、胸は服の上から見ても小さいのがわかる。でも、僕は胸の大きさにはそれほど関心がない。
僕は、大きさなどではなく、さとみさんの胸だから好きなんだと言った。さとみさんは、うるんだ目で僕を見ながら、
『のぞみくん、好きです……』
と言ってくれた。

そして、さとみさんのその野暮ったい眼鏡を外す。眼鏡を取ると、急に美少女になる……と言うこともなく、さとみさんは、はれぼったい一重まぶたで、美少女ではない。
でも、少しゴツ目のアゴのラインも、太めの鼻のラインも、すべてが愛おしく思える。恋は盲目ということなのかもしれないが、本当に愛おしくて仕方ない。

そして、ブラを外すと、小さな胸の膨らみと、可愛い乳首が姿を現わした。生で同世代の女性の胸を見るのは初めてで、凄くドキドキした。

そして、ショーツを脱がすと、少し濃いめのへアが見えた。まったく手入れしていない感じで、そこが妙にエロく思えた。

初めて見るさとみさんの全裸。確かに胸は小さいと思うが、スタイルは良いと思う。背が高いので、モデル体型と言えるのかもしれない。
僕もすぐに全裸になると、さとみさんにキスをした。さっきみたいに、僕が責めるキスだ。こんな風に僕もキスされたい……そんな雌の感覚がわき上がってきてしまう。

『キスって、凄いんだね……のぞみくん、したことあるの?』
さとみさんは、どこか悲しそうな顔で聞いてくる。
僕は、
「いや、ないよ。女の子とキスするなんて、さとみさんが初めてに決まってるよ!」
と言った。ウソはつきたくなかったので、そんな言い方をした。確かに、僕は女の子とキスをするのは、さとみさんが初めてだ。でも、雅治君とは数え切れないくらいキスをした。初めは、嫌で嫌で仕方なかった。嫌悪感を覚えていた。でも、高校時代の僕は、自分から雅治君にキスをせがんだりしていた……雅治君に唾液を注ぎ込まれて、狂おしいほどに興奮していた……学校の休み時間に、屋上やトイレ、放送室の中や図書準備室の中で、何度もキスをして、それ以上のこともした。

そんな記憶がよみがえってくる。

『嬉しい……こ、これからも、私としかしちゃダメです……』
はにかみながら言う、年上のさとみさん。僕は、幸せだと思った。このまま結ばれて、一生二人で仲良く暮らしていきたい。そんな風に思っていた。

すると、頬に鋭い痛みが走る。
その瞬間、僕を涙目で見つめていたさとみさんが、ぐにゃっと歪み始めた。

「ほら、いつまで寝てるの? ダッチワイフ抱いているみたいで、つまらないから起きてよ」
中須さんの声がする。ぼやけていた焦点があうと、目の前に裸の中須さんがいる。

そして、中須さんが体を動かすと、一瞬で頭が真っ白になるほどの快感が前立腺を駆け抜ける。
「ンおぉっ!! ダメぇっ! イクっ! クぅっ! フゥッ!」
僕は女の子みたいに叫びながら、小さなおちんちんから精液をほとばしらせた。
『すっご~いw またイッてるw ドンだけ出すの?』
さとみさんの、からかうような声がする。僕は、声の方を見る。

さとみさんは、さっき夢に見ていた頃の姿とは大きく違う。
グラビアアイドルほどの巨乳。ぱっちりした二重まぶたに、スッと通った鼻筋、細くてシャープなアゴのライン。そして、左胸と恥丘の入れ墨……髪も茶色を通り越えて金髪に近いし、全身チョコレート色に日焼けしている。
AVの黒ギャルみたいなルックスになってしまったさとみさん。
もう、あの野暮ったくてウブなさとみさんはいない。

さとみさんは、細い煙草を吸いながら、僕らのセックスを見ている。
結婚を約束したさとみさん。僕は婚約者のこんな姿を見て、涙がこぼれそうになる。


そしてさとみさんは近づいてきて、僕の顔に煙草の煙を吹きかけたあと、中須さんとキスをした。
正常位で僕と繋がりながら、さとみさんとキスをする中須さん。僕は、嫉妬してしまう。でも、どちらに嫉妬しているのか、わからなくなっている。

さとみさんとキスをする中須さんに? それとも、中須さんにキスされているさとみさんに? 僕の中で、雌と雄がせめぎ合う。

さとみさんは、さっき僕が射精した精液を指で集めると、自分の口に運ぶ。そして、そのまま僕にキスをしてくる。
生臭い臭いと味が口の中に広がるが、もう何度もこんなことをされているので、慣れてしまった。それどころか、今ではこんなことにさえ興奮するようになってしまった。

さとみさんは、僕の口の中に精液を流し込みながら、舌で僕の口の中を犯す。あの頃の、受け身のキスしか出来ないさとみさんと違い、僕の口の中を舐めつくしていく。

そして、それを見ながら、中須さんが腰を振る。中須さんの、太い上にリングでボコボコのペニスが前立腺をゴリゴリ削るたびに、頭が真っ白になるほどの快感が走る。
「ダメぇっ! おかしくなるっ! 死んじゃうよぉっ! あぁっ! あぁーっ!!」
雌の声で絶叫する僕。僕は、もう何回イッたんだろう?
すると、さとみさんが僕の顔にアソコを乗せる。顔面騎乗をされて、僕は必死でさとみさんのアソコに舌をはわせる。

ラビアにはピアスがいくつも付いていて、鎖まで繋がっている。そして、最近クリトリスの皮を完全に切除してしまったさとみさん。剥き出しのクリトリスには、小さなリング状のピアスが付いている。

さとみさんは、もう取り返しのつかない身体になっている。元に戻れない改造……顔も、入れ墨も、クリトリスも……他の男の趣味で、不可逆的に身体を改造されたさとみさん。僕の婚約者だった……今も僕の婚約者だと言いたいが、僕ももう男ではない……。

今の僕は、髪の毛は自毛で肩までの長さがあるし、胸も豊胸手術でDカップくらいのボリュームがある。
そして、顔も腋も足も、そして陰部まで、完全に脱毛手術でツルツルにされている。
そして、睾丸も摘出されてしまった僕は、子供を作ることがもう出来ない。

その上中須さんは、僕の性欲とか勃起が弱くならないように、ホルモンを注射してくる。

今の僕は、竿だけ残された女の姿をしている。でも、もともと小さなペニスだったので、勃起していないときは、見た目は女の子そのものになる。

そして、整形手術も施され、もともと女顔だったのに、さらに女みたいな顔にされた。
でも、鏡に映る自分を見て、可愛いと自分で思ってしまう……。

中須さんにピストンされて、狂いそうな程の快感の中、精液が尽きたのか、おしっこを漏らしながらあえぎ続ける僕。

「本当に、のぞみちゃんは可愛いねぇw」
中須さんが腰を振りながら言う。そんな風に誉められて、僕はキュンとしてしまう。僕は、さとみさんと付き合い始めてからも、心のどこかで雅治君のことを忘れられずにいた。
何年も会っていないのに、好きだった。

でも今は、すっかりとそんな気持ちも消えていた。今の僕は、中須さんに夢中だ。
さとみさんへの気持ちと同じくらい、中須さんに恋い焦がれている……。


すると、そんな言葉に嫉妬したのか、さとみさんが僕の顔に強くアソコを押しつける。僕は、許しを請うように、剥き出しのクリトリスを舐め続ける。
『あぁ、のぞみちゃん、上手#9825; イク#9825; イクよw』
そう言って、僕の顔に潮吹き始めるさとみさん。顔面にさとみさんの潮を浴びながら、なるべくこぼさないように口を付けて飲み始める僕。

こんな事をしているのに、興奮と快感がおかしなくらい高まっていく。

「おぉ、凄い締まるよ。のぞみ、好きだよ」
中須さんは、真剣な口調で言ってくれる。僕は、お尻の奥がキュンキュンと音を立てるほどトキメキ、うずいている。

「好きです! 中須さん! 好きです!」
僕は、絶叫しながらまたお漏らしをした。
「あぁ、イクっ!」
中須さんが苦しげな声を出すと、さとみさんが動き、僕の中から中須さんのペニスを引き抜いた。そして、口にくわえて頭を振る。

「あぁ、さとみ……」
中須さんはうめきながら果てた。僕は、イキすぎて全身の力が抜けてしまっていたが、それでも跳ね起きるようにして、さとみさんの口の中のペニスを奪い取り、口に含んだ。
まだ竿の中に残っている精液を、全力で吸い取りながら、中須さんを見つめる。中須さんは、優しく髪を撫でてくれる。中須さんの手が触れるところから、幸せが広がっていくような気持ちになる。

でも、すぐにさとみさんが割り込んできて、ペニスをくわえる。僕も負けないように、口でする。そんな風に、中須さんのペニスを取り合っているうちに、自然とさとみさんとキスをしていた。

さとみさんは、僕の口の中の中須さんの名残を舐めとろうとする。僕も、さとみさんの中のモノを全部吸い取ろうとする。

しばらくすると、
「じゃあ、次はさとみ、おいで」
と、中須さんの優しい声がした。

中須さんは、僕とさとみに不可逆な酷い改造をするクセに、優しい……身体をいじられて、酷いことをされているはずなのに、それにすら喜びを感じてしまう僕……きっと、さとみさんも同じなんだと思う。

僕はその言葉に、寂しく隣のベッドに移動した。
そして、自分の身体を拭き始めた。精液や潮、尿でドロドロの僕。それを拭き、綺麗になったところで二人を見る。

ベッドの上では、二人がキスをしている。さとみさんは、僕のことを見ながら、挑発的にキスをする。