前編は以下のとおり

二人は身支度を調えると、周囲を見回して神社を出て行った。

「凄かったな!」
「T山K子ってとんでもない女だな」
「いや、俺はT山とやりた い」
というような会話をしながらオレ達もその場を離れた。

オレ達は彼女に目撃談を語ることもしなかったし、
噂を広めるようなこともしなか った。

高2になった頃、K子ちゃんは別の高校の男とつきあい始めたようだった。
その男とも神社から出てくるのを目撃した。
オレは女子はみんな陰でこういうことをやっているんだろうか?
男子の友人もそう なんだろうか?オレとS原、K山だけが幼いんだろうか?
と悩んだ。

S原は彼女がいるのにキスすらしていないというし、
K山はイケメンなのに全然モテない。
オレも彼女がいたりしたが、手出しできなかった。

こうしてオレは高3になり、S原とは腐れ縁で同じクラスになった。
しかもK子ちゃんが同じクラスになってしまった。

彼女は性格的にも非常に穏やかで優しく気配りをする理想的なタイプだった。
相変わらず勉強も良くできた。外見も素晴らしい。
だがあのときの痴態を思い出すと、何か恐ろしさを感じた。

そのK子ちゃんがオレの童貞卒業の相手になってしまうとは思いもしなかった。

オレには当時彼女がいた。
一学年下の女の子で背が高く手足が長いのが特徴だった。

これらの特徴はK子ちゃんと一緒だったが、俺の彼女、
S美は出るべきところが出ていないので、K子ちゃんとの決定的な差があった。

K子ちゃんについては普段着がセクシーだという噂があったが、
オレは見る機会がないままだった。

S原とK山は街中でデート中のK子ちゃんを見たらしく、
いわゆるボディコン風の服装で
「オッパイがぶるんぶるん揺れていた」という。

オレはS美とキスまで進み、彼女の部屋で胸に触った。
セーターの上からだったが、あまり膨らみがなく、
「触った」という実感に乏しかった。

しかもS美からは抵抗され、最後には平手打ちを食った。
「服の上からなら触っていいが、手を入れてはいけない」と言われた。

触った感触に期待する柔らかさがないし、服の上から触るだけでも
構わないような気がしたが、次の機会にオレはスカートの中に手を入れた。
以前にK子ちゃんがされていた光景を思い出しつつ。

このときもS美に激しく抵抗され、パンツを脱がせるようなことはできず、
肝心の部分に触れることすらできなかった。

それ以降はS美は制服姿のときは別にして、俺と会うときは必ずジーンズ
を穿くようになった。 オレはS美とは「できないだろうな」と思い始めていた。

夏になり、期末考査・校内模試が終わって受験前の夏休みを迎えた。
オレは夏休み中にやる予定にしていた英文読解の問題集を買いに出かけた。

その時、偶然に書店でK子ちゃんと会ってしまった。
彼女は現代国語の問題集を夏休み中に3冊やってしまう予定で、
それを買いに来ていたのだ。

オレ達は1学期の間にそれなりに親しくなっていたから、何となく喫茶店に行って
お茶を飲もうということになった。

彼女は白無地のTシャツにショートパンツというラフなスタイルだった。
「ぶるんぶるん」のオッパイは目立ちすぎて、一緒に歩いていると
すれ違う男性が露骨に視線を送ってくるのがわかった。

彼女は国立は一橋を受験しようと思ったが、
男子学生ばかりなのが嫌になり、大阪大学を受験するという。

オレは精々広島大学か横浜国立大学を受けるのが精一杯だ ったから、
素直に「いいなぁ。オレももっと勉強しておけばよかった」と言ってしまった。

すると彼女は「今からでも遅くないよ」と真顔で言った。だがオレは数学
ができなかったから、二次試験で数学を課せられるとアウトだったのだ。

一方、K子ちゃんは文系でも数学はバリバリだった。
「今から家に来ない?私が(数学の) コツを教えてあげるから」
と言われ、オレは何も考えずについていった。

彼女の家は5LDKの大きな家だったが、家族は3人しかいないという。
彼女の個室が当然あった。
家に入ってオレは彼女と二人きりであることに気づいた。

そして一瞬だが「エッチのコツを習いたいな」と思ってしまったが、
頭を切り替え、真面目に数学のコツを習おうとした。

彼女によれば数学は暗記科目であって、
似た問題を解いた経験があるかないかで勝負が決まるという。

苦手であることを言い訳にして、オレは問題演習をあまりやっていなかった。
つまり問題を多く解くことがコツだという。

その前提として例題を必ず自分の力で解いて、その後に類題を数多く
スピードを上げながら解くことを繰り返せばよいのだそうだ。

苦手だ からといって、あまり易しい問題集を使ってはいけないとも言われた。
苦手分野の例題を彼女と一緒に解き、彼女に言われるままに類題を解いた。

数問解いたら、それまで苦手だった分野が少々ひねられても解けるようになっていた。
驚いた。そして、要はやるかどうか、苦手でも踏み込むかどうか、
これにかかっているのだということを身を持って体験した。

2時間が経過していて、オレは長居してはいけないと思い、帰ろうとした。
するとK子ちゃんがせっかくだからゆっくりしていけば、と言い、
アイスティーのおかわりを用意してくれた。
喋っていると話題はオレの彼女の話になっていた。

「キスしたが、それ以上はできない」というオレに彼女は笑い出し、
思い切って強引に突破すればいいのだというようなことを言い出した。

「勇気がないのね」と笑われた。彼女が横に来て
「勇気が出るようにしてあげようか?」と囁いた。

オレは思わず横にいる彼女に目を向けると、いきなり彼女の唇がオレの唇を塞いだ。
オレは慌てたが、あのときの彼女の痴態を思い出し、
自分があのときの男になりかわったような錯覚を覚えた。

オレは彼女の「ぶるんぶるん」おっぱいを掴んでいた。
はっとして手を放すと、「そうよ、勇気を出して」と彼女が微笑んだ。(次回へ続く)