ミセス・ロビンソンは、小さなビリーが通う小学校の先生です。
その日も、子供たちが持ってきた宿題の作文を読んでいました。

テーマは「私の一日」。ビリーの作文には、こう書いてありました。


「ぼくの一日。ぼくは朝起きると、まずベランダに乗って、
朝食を取って、もう一度ベランダに乗って、それから学校へ行きます。

学校ではトミーとダグとベティーと遊びます。

家に帰ると、まずベランダに乗って、それからおやつを食べます。
おやつを食べ終わるとベランダに乗って、宿題をします。
宿題が終わるとベランダに乗って、家族3人で夕食を取ります。
夕食が終わると、最初にぼくがテレビを観ます。
次にパパがテレビを観ます。ぼくはそっとベランダに乗ります。
それからシャワーを浴びて、ベランダに乗ってから寝ます。」


ロビンソン先生は「ベランダに乗る」の意味がよく分かりませんでしたが、
ビリーの家の造りと関係があるのだろう、と考えました。


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数日後、ロビンソン先生はビリー宅に家庭訪問しました。
家ではビリーのパパが出迎えてくれました。

「やあ、ミセス・ロビンソン。ようこそいらっしゃいました。
妻は今、買い物に出てますが、もうそろそろ戻るころです」

見回すと小さな家には、どこにもベランダがありません。
いぶかしく思いながら、ロビンソン先生はリビングのソファに座りました。

すぐにドアが開いて、ビリーのママが帰って来ました。
セクシーで美しいママに、パパが声を掛けました。

「ちょうどビリーの先生がいらっしゃったところだ。
紅茶をお出ししてくれ、ベランダ」