遠い昔、小5のとき、臨海学校の自由時間。

大きな岩がごろごろある場所で友だちと二人で遊んでいた。
そこは、これ以上遠くに行ってはいけないギリギリの所だった。
引き潮になると岩と岩の間に巨大な水たまりが出来て格好の遊び場だった。

誰か来る気配を感じて、おどかしてやろうと二人で隠れた。
隠れる場所はいくらでもあった。やって来たのは同じクラスのK子だった。

きょろきょろとあたりを見まわすと、いきなりしゃがんで、
水着の股の部分をぐいっと横にずらすとオシッコを始めた。
モロに正面から見てしまった。

開いた部分が木の葉のように見えた。
女子のアソコは、それまで1本の筋だと思っていた。
足を広げた格好なので突起物まで丸見えだった。
女子にも小さいチンコがあるのだとそのとき思った。
女子のオシッコはシューという音がすることを初めて知った。
女子の割れ目が想像していたより長くて大きいのが驚きだった。

宿舎まで遠いから我慢してここまで来たのだろう。
オシッコをしていた時間は長く感じたが、実際はあっという間だったかも知れない。
K子は終わると、水着の股の部分を入念に直して、何事もなかったように帰っていった。

俺たち二人はしばらく黙っていた。
見てはいけないものを見てしまったような複雑な気持だったと思う。
そのあと、すごいの見ちゃったなあ、と感想を言い合った。
それっきりだった。そんな偶然が何度もあるはずがない。
しばらくの間はK子の顔をまともに見れなかった。