うちのサークルクラッシャーは男だった。
背の高い頭のいい育ちのいいイケメンで、少女漫画の王子様みたいなスペック。
女子サークル部員で、わかってるだけで7割くらいがそいつのこと明らかに好きだったし、
うち半分くらいは肉体関係があったようだ。
残りの半分はブスとかデブとかで抱く気になれないタイプの女子だ。

すごいよ。
女子がコンドーム持ってそいつの家に押しかけるっていうフランス書院みたいな世界なんだ。
嘘じゃないんだぜ……マジなんだぜ……

ちなみに、恋愛対象として見てない残り3割の女子は、恋愛でこそないが全幅の信頼を置いていて、
サークルの運営などもそいつの鶴の一声。
まあ実力あるし仕事できる。鶴の一声は人気者だからじゃなくて、実力あるからっていう。
実際それに従ったほうがうまくいく。
ちなみに国内最大手の内定をいくつもとっておきながら、日本はつまらんという理由で辞退して、
ビジネスクラスで世界一周。みごとアメリカの超大手で働くことが決まったそうだ。
言っていいかな。死ねばいいのに。
ちなみに旅先でのアヴァンチュールも山ほどあったようだ。誰だよ日本人男性はモテないとか言った奴。

もうとにかく、学生、教授、飲み屋のおやじ、OBOGなんでも可愛がられて好かれて、
光源氏みたいなやつだった。
で、ここまで書いて、サークルクラッシュどころかまとめあげてたことに気づいた。
肉体関係あった女子は恨むでもなく、あの人に抱いてもらえただけでいい思い出みたいな感じで、
妙な団結感あるしもうね。
はあ……